【映画感想】ゴジラ キングオブモンスターズ
ゴジラ キングオブモンスターズ
【あらすじ】
『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界を舞台に、復活した神話時代のモスラ、ラドン、キングギドラらの怪獣たちとゴジラの戦い、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようとする特務機関・モナークの活躍を描く。
【ネタバレ抜き感想】
怪獣に蹂躙される世界を描くモンスターバース第3弾
2014年版の「GODZILLA 」に関してはブライアンクランストン以外のキャラに魅力を感じなかったり、ハワイのゴジラ上陸後の戦闘をカットしたのが超意味不明だったり、正直うーん...って感じだったのですが・・・
2017年の「キングコング 髑髏島の巨神」のエンドクレジット後のゴジラの壁画が映される映像にテンション爆上がり!
これに関しては予備知識無かったからすげえ驚いた。キングコング自体もすごい楽しんだんだけど「やっぱゴジラやな....」と思ってしまった
その後の予告もどれもこれも最高で「これは絶対観る!」と決意し先週、時間が空いたのでウキウキで鑑賞いたしました
【個人的評価】 80点
【ネタバレあり感想】
やはりなんと言っても怪獣描写が素晴らしかった!
この“終末感溢れてど迫力の素晴らしすぎる予告”を観た時は「こんな予告作っちゃって、本当は5分くらいしか怪獣出ないんじゃないの~?」とか「良いところでカットしまくるんじゃないの~?」とか思ってたんですが(2014年版のトラウマ)、本当に予告で期待した通りのモノを出してきたんだから驚き!
https://m.youtube.com/watch?v=R5Swd7CWg1M
これ観て期待したのまんまで来るとは!!
札束で殴るようなド迫力映像が湯水のように流れ、気分は激アツ、拳を痛くなるくらい握りしめ、目からは自然と涙が出る、まさに“映画”というものの真髄を味わえた2時間でしたね
まだ立ち向かう精神があったラドンくん
特に今作はカメラワークが上手くて、特撮じゃあまり出来ない巨大さを感じさせるカットが多く、その神々しさ人間の無力さに「そこに神がいるんです」と言うしかない絶望感がたまらない
こんなの”神“じゃん...
今作のドハティ監督は大のゴジラオタクであり、作中にも大量のオマージュが挿入されててそれもよかった
特にお馴染みのテーマが流れた時はもう号泣もの
神々しさ...!
それと”人間“ドラマならぬ”怪獣“ドラマも良くて、宿敵キングギドラに立ち上がるゴジラと、ラドンに予想外の方法で立ち向かうモスラがめちゃくちゃカッコ良いし、身を艇してゴジラを守るモスラには感動....
ただ人間ドラマの部分は不満があって・・・
「テロリスト母ちゃんの理念がむちゃくちゃ」だとか「超重要な機械のセキュリティがガバガバすぎる」だとかはまあ許せますが(狂人しか出ないタイプのストーリーは嫌いじゃない)
“核爆弾を使ってゴジラを復活させる”という展開は正直ちょっとなー(しかも芹沢博士にやらせるというのがまた)、ゴジラの家壊れちゃってるし...
まあ確かに「ゴジラvsキングギドラ」でも似たようなことやろうとしてましたけど、でもこの時は未遂に終わってる訳で...
「昔も似たようなことやろうとしてた」と取るか 「vsシリーズの中でも特にめちゃくちゃなストーリーの映画でも超えなかった一線を超えた」 と取るか...
そのあと潜水艦出てたりしてたけどあの距離なら絶対被ばくしてるだろとも
それとオキシジェンデストロイアーはああいう使い方しちゃっていいのか?
正直僕は今回の予習のために1954年の初代ゴジラを観る程度のにわかファンだけど、それでもオキシジェンデストロイアーがある種聖域のような扱いになってるのは分かるわけで
そんなオキシジェンデストロイアーがいつの間にか出来てて、いつの間にか打たれてるってそれ、大丈夫か?と思いました
建物破壊描写もちょっと物足りなかったかな(ラドンのシーンみたいなのがもちょっとあれば...)
あと画面がやたら暗いのも相変わらずでしたねー、それの何が嫌って見づらいとかそういうのよりギドラの金色がまったく映えないし、アガるべきシーンもなんか心理的に暗くシリアスに感じちゃうじゃないですか・・・
【総括】
正直僕なんか、ゴジラが大画面で動いたり破壊するだけでもう100000点つけちゃうような人間なので基本的には満足なのですが色々不満もあり80点という着地です