Young, Alive, in Movie

若者は映画に生きる

ラストサマー 感想【たぶんネタバレなし】

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監督/ジム・ギレスピー
脚本ケヴィン・ウィリアムソン
原作/ロイス・ダンカン
製作/ニール・H・モリッツ
        エリック・フェイグ
         ストークリー・チャフィン
製作総指揮/ウィリアム・S・ビーズリー
出演者/ジェニファー・ラブ・ヒューイット
            サラ・ミシェル・ゲラー
            ライアン・フィリップ
            フレディ・プリンゼ・Jr

 

【あらすじ】

高校生であるジュリー,ヘレン,バリー,レイの4人は7月の夜、男性を車ではねてしまう。事件の発覚を恐れた4人男性を海に沈め、この事を誰にも口外しないと約束する。3週間後、沖で死体が発見されたことが新聞で報じられ、ジュリーは罪の意識に苦しむ・・・

それから1年後、大学に進学したジュリーのもとに「去年の夏、何をしたか知っているぞ」と書かれた手紙が届く。それ以来、あの日の4人の周囲で かぎ爪の男が現れるようになり・・・

 

【個人的評価】 65点

 

 

青春ものとホラーとミステリーをかけ合わせたような映画

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「轢き逃げをした若者たちが1年後、何者かに襲われるようになる・・・」というストーリー

まあなんと言ってもホラーとしてちゃんと面白いというのが良いですね

シチュエーションを巧みに利用しスリルを煽る・・・まさに王道と言えるでしょう

かぎ爪の男の不気味な姿などビジュアル的にも良し!

僕は特に漁船の一連のシーンが印象に残りましたね〜シチュエーションを巧みに利用していたと思います

殺人鬼が若者を殺すスラッシャーを期待するならまず外さないのではないでしょうか

若者のクズ度も高し!

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しかしそんなスラッシャーとミステリーと青春ドラマを混ぜてしまった結果、なんか色々と中途半端になってしまったような気がしましてね・・・

犯した罪の意識とか中々うまくいかない人生とか、そういった青春ドラマ的な要素要素はいいんですけど、それらがなーんか上手いことまとまらないんですよね・・・

やはりスラッシャーホラーである以上我々は早い段階からの「殺し」を期待するわけで、それすなわち「キャラの退場」を期待するということでもあります。そのため、他のスラッシャーだと登場人物はいつでも使い捨てられるようにだいたい“バカ学生A”といった感じでスッカスカなパターンが多いわけです。

しかしラストサマーではそんな使い捨てられるようなキャラクターに対してドラマを膨らませてます。たしかにそういった青春のドラマが楽しかった部分もありますが、使い捨ては使い捨て、ドラマがうまく収束しないまま退場してしまいなんとも言えない中途半端さが残ってしまうのです。

 

 

 

ミステリー要素とホラー要素の食い合わせも悪かったなあ

謎の殺人鬼の正体とは?目的とは?みたいなミステリーを軸に展開していくのがこの映画の特色ではあるのですが、ホラー的な見せ場のための演出によりその正体や目的とやってる事に矛盾が見えてくるのです。

例えば、その目的なら別にこいつ殺さなくても別に良いんじゃ?というような人でも見せ場のために殺してしまう・・・といった展開が多く見えるのです。

たしかにそういう見せ場が少ないと退屈してしまうのもまた事実なのですが・・・それにしてもなあ

それを言っちゃおしめえよという話ですが、「そもそも驚かせたり怖がらせたりする必要、ある?」という疑問が出てきちゃうんですよね・・・

 

 

あと、やっぱスラッシャーにはマスクがないとね!

 

 

まあ、この映画を観て「安全運転は大事」というのはよくわかりましたよ、うん

 

 

【総評】

王道ホラーとして結構楽しめたけど、色々な要素要素の食い合わせが悪くてなんとも惜しいなあと思ったのでした。

なんかB級ホラー観たいなーという気分の時にあまり期待せず観る分にはとても楽しめるでしょう